京都府京都市右京区西院南高田町21番地地先地番(西大路五条交差点) (国道9号 現道、国道162号、西大路通(市道181号、府道142号))

京都府京都市西京区大枝沓掛町22番地3地先地番 (府道142号)

国道9号のバイパスです。旧道は市道や府道に降格となっているため現在はこの道路が現道です。

「桂バイパス」は昭和30年代に建設された道路で京都の道路としては比較的新しい部類になりますが、当時に定められたであろう正式な区間については不明のため現状確認できる状態で説明します。
まず京都随一の大通り五条通ですが、烏丸五条以西が国道9号です。しかし五条通のうち西大路五条交差点までは大通りですがいわゆるバイパスではなく、堀川通などと同様に大東亜戦争中の建物疎開によって防火帯が形成され戦後にこの用地を道路化したため現在のような大通りになったものです。
そして西大路五条交差点から西が桂バイパスで、西大路五条をそのまま西進しバイパス用に1961(昭和36)年に新たに架けられた西大橋で桂川を渡り、その後は緩やかに南西に進路を変えて進み、京都縦貫道の沓掛IC付近で旧国道9号である府道142号と接続して終了します。
渋滞が多いため走りやすいかどうかは一考の余地がありますが、それでも細い通りが多い京都市の道路としては異例の片側2車線道路となっていて、一度走れば昔からこのような道路があったはずがないことは容易に想像できる道路です。

この道路開通前すなわち旧道は、東から伸びてきた国道9号が西大路五条交差点で南に折れ、西大路七条で西に折れた後、幾度かカーブした後、桂川を桂大橋で渡って西に進む経路を取っていました。
現在の道路で言えば、旧道は西大路五条から西大路通(市道181号)、西大路七条からは七条通(府道113号)、その後、七条通は川勝寺バス停付近で南西方向に進路を変え旧山陰道となり、ここからは「一般市道 七条通(2)」と名付けられた細い路地でニ度ほど急カーブの後、桂大橋交差点で八条通に接続、以降は府道142号として桂川を桂大橋で渡りバイパス終点となる京都縦貫道の沓掛IC付近まで至ります。