千葉県成田市周辺に位置する、日本最大の国際空港です。
東京国際空港(羽田空港)とともに関東・首都圏のみならず日本国の空の玄関口の一つとなっています。
そして、中部国際空港(セントレア)、関西国際空港とともに、日本を代表する国際空港の一つとなっています。

1978(昭和53)年5月20日に新東京国際空港として開港し、2004(平成16)年4月1日の民営化(日本国政府100%出資の特殊会社化)に伴い「成田国際空港」に改名されて今に至ります。しかしこの空港はとても難産でした。
この空港建設にあたり、日本共産党と日本社会党の支援を受けた活動家や新左翼勢力の結集による過激派が暴動を起こしたことで空港建設は世界でも稀に見る難航を重ね、当初の予定を大幅に遅れ、かつ数多の死者を出した末、ようやく開港に至りました。開港後も長期にわたり過激派のテロが続いています。
A滑走路は、関西国際空港の第2滑走路(06L/24R)と並んで現在日本国内最長となる4,000メートルの滑走路です。ただし、開港当時は飛行機の離発着を妨害する鉄塔が建てられこの土地が買収できなかったことで、3,250メートルの滑走路となっていました。4,000メートルでの運用が開始できたのは開港から34年も後の2012(平成24)年12月13日からです。
B滑走路(第2滑走路)は2002(平成14)年5月の日韓ワールドカップに間に合うよう建設が進められていましたが妨害に伴う土地の買収の難航でターミナルから離れた北側に計画より短い暫定滑走路として供用を開始し、その後買収できた土地の分を広げて当初予定の2,500m滑走路となっています。現在も南側の土地取得は困難なことから、北側にさらに1,000メートル延伸して3,500メートルにする計画が進められています。延伸にあたり空港北を走り妨害となる東関東自動車道はトンネル化することになり、まず北側に迂回する仮設道路の切り回し道路が作られ、こちらに切り替えられました。既存の直線区間はトンネル化され、地上は滑走路になります。トンネル供用開始後、仮設道路は廃道となり埋め立てられて滑走路の一部になります。B滑走路の完成は、2029(令和11)年3月末頃になる見通しです。