長後商店街は、藤沢市の北部にあり、大昔は大山街道の宿場町、そして東海道の戸塚宿とは長後街道で結ばれ栄えた地に成立した商店街で、長後商店街協同組合として法人化されています。
現在「長後駅前本通り親和会」「あい・もーる」「勉強会商店街」「七日会商店街」という4つの商店街の単会に分かれて運営されています。

かつて、相鉄いずみの線は長後を経由して平塚に延伸する計画があり、また横浜市営地下鉄も戸塚駅からこの長後駅に長後街道沿いに接続する計画がありました。
商店街の商売人は多くが賛成をしていましたが、しかし地元商店会の高齢権力者(老害)がこれに強硬に反対して将来を見据えた若者の意見を聞き入れなかったことで、最終的に長後に繋ぐ計画は断念され、いずみ野線も市営地下鉄も南の湘南台駅に繋がることになります。
結果、湘南台駅周辺は空前絶後の大発展を遂げ藤沢市北部の中心地として活況を呈することになった一方、またとないチャンスを二つも逃した当然の帰結として長後駅の駅前は昼間でも閑散とするほどに衰退が進みました。あれから数十年の時を経て、当時反対した高齢権力者は既に亡くなっていますが、現在残された当時若かった商売人たちは現状を嘆いて彼らに忿懣と怨嗟の念を抱いている模様です。