山口宇部道路の宇部JCTと、中国自動車道の下関JCTを結ぶ道路です。一応「E2 山陽自動車道」の支線の扱いですが、実際は計画されている山陽自動車道の西の末端部です。ただし現地では山陽道あるいは路線番号の「E2」とすら一切案内はされていません。以下、この道路の成り立ちについて説明します。

この道路は、完成4車線ですが現在は対面通行の暫定2車線となっています。2001(平成13)年開催の「山口きらら博」に間に合うよう整備されたためですが、このため本線と比較して通行量も圧倒的に少なくなっています。
道路計画である「国土開発幹線自動車道」(国幹道)としては山陽自動車道は吹田市と下関市を結ぶことになっていますが、本線が山口JCTで途絶えています。この山口市〜下関市を結ぶ路線の一つで、西の末端部がこの宇部下関線ということになります。現在、高速道路としての建設が難しいため「山陽自動車道に並行する一般国道自動車専用道路」(A'路線)として山口市から西方向には、山口南ICから嘉川ICまでは国道2号小郡バイパス(小郡道路)、嘉川ICから宇部下関線と接する宇部JCTまでは山口県道6号山口宇部線(山口宇部道路)の一部としてそれぞれ供用され接続されています。
ただ国道バイパスの小郡道路などは決して線形が良くはなく最高速度70km/hと設定されていますが、これを線形改良して100km/h対応にするなどしないと山陽自動車道にすることは難しいでしょう。