大阪府堺市堺区大浜北町3丁地先(大浜北町交差点) (国道26号 重複区間内、府道34号、府道195号)

兵庫県伊丹市下河原1丁目(伊丹下河原交差点) (国道171号)

大阪の3環状を構成する道路の一つです。
堺市を起点に反時計回りに、松原市、八尾市、東大阪市、守口市、吹田市、豊中市などを経て池田市に至ります。なお終点については大阪府池田市と兵庫県伊丹市の府県境から約3000メートルほど道路が続いて国道171号との分岐に接していますが、この区間は兵庫県道2号ではなく大阪府道の府外区間として大阪府が管理する大阪府道です。

この道路は元々中央環状線として計画・建設されたわけではなく、(主要地方道)大阪府道14号堺布施豊中線として認定されたことに始まります。
その後、大阪府内の交通渋滞の深刻化を受け「3環状軸」が計画され、1970(昭和45)年の日本万国博覧会開催に合わせ、大阪内環状線(うちかん)、大阪中央環状線(ちゅうかん)、大阪外環状線(そとかん)の3環状軸の整備が決定しました。
かくして当時の府道14号堺布施豊中線に対するバイパスとして1964(昭和39)年に大阪中央環状線の建設が始まり、翌1965(昭和40)年に府道14号堺布施豊中線を廃止して新たに「府道23号大阪中央環状線」が認定され、1968(昭和43)年3月31日にバイパスが全線開通しました。道路番号は1984(昭和59)年に府道2号に変更されて今に至ります。
このように現在の大通り「中環」として認知される府道2号は元々はバイパス(新道)であり、つまり旧道が存在します。その旧道もバイパスと同時に府道14号→府道23号→府道2号と変遷しながら、中環とは別の道路扱いされることなく維持されています。この旧道は「(旧)大阪中央環状線」あるいは「大阪中央環状線の旧道」などと呼ばれますが、互いに交差する箇所があり、混乱を招いています。