遡るとこのビルは元々「下島商会ビル」で、このオーナーが千代田区に無償譲渡したことで区有ビル「下島ビル」となりました。
区が利用者を公募したところ、オープンソースOSのLinuxの普及拠点として喫茶店「リナックスカフェ」が選出され、ビルは「リナックスビル」と改称されて2001(平成13)年12月5日に「リナックスカフェ」が開店しました。プロントとの協業で、当初はプロントブランド、後にカフェソラーレブランドとなっていたようです。しかし経営状態はあまり良くなかったようで、10年間の使用契約満了に伴い2011(平成23)年12月5日に閉店しました。
続いて区は耐震工事を自費ですることを条件に無償で借り手を募集するもなかなか寄り付かず、そのままビルは放置されていましたが最終的には千代田区の第三セクター「秋葉原タウンマネジメント株式会社」が10年間利用することになりました。
そしてその間、秋葉原タウンマネジメントとNTT都市開発の共同事業となりビル名が「秋葉原TMOビル」に改称され、リノベーションされて2019(平成31)年4月にシェアオフィス「LIFORK(リフォーク)秋葉原Ⅱ」が開業しています。1階にはファミマ!!とNTT都市開発による喫茶店「sofa」が併設されていました(入口前に置かれた券売機で電子マネーにも対応していたようです)が双方とも1年経たず閉店し、1階の跡地は審査ありの会員制のコワーキングスペースとなっています。