札幌市営地下鉄 南北線 平岸駅に近い場所にある3階建てのテナントビルです。
このビルは「アパマンショップ平岸駅前店での爆発炎上事故」の跡地に建てられたビルです。

このビルが建つまでに起きたことを説明します。
2018(平成30)年12月16日 20時29分頃、APAMANの子会社 株式会社アパマンショップリーシング北海道の運営する「アパマンショップ平岸駅前店」などが入居する木造2階建ての雑居ビル「酒井ビル」で爆発が起こり、このビルおよび隣接の居酒屋「北のさかな家 海さくら平岸店」が倒壊・炎上し、52人が負傷するという大惨事が発生しました。火災は数時間後の翌17日 2時10分に鎮火しました。
北海道警察などの捜査によると、アパマンショップ店内では店舗改装のためジメチルエーテル(DME)とエタノールを含む未使用の除菌消臭スプレー120本を廃棄するため、噴射して空にするという作業を店内で従業員が実施していました。この時、店舗のドアや窓は締め切られており換気されていませんでした。その後、従業員は手についた消臭液を洗うため湯沸かし器に点火した瞬間、充満したガスに引火して爆発が発生しました。この時の爆発音は20km離れた江別市内でも聞こえたとされ、この爆発では音速を超える衝撃波を伴う爆轟が起きた可能性があるとも指摘されています。

この爆発の衝撃でプロパンガスボンベの配管が破損し、可燃性ガスが流出したことで火災が広がりました。また被災した隣の居酒屋は年末の忘年会シーズンだったこともありほぼ満席でしたが爆発で倒壊、ほぼ全員が負傷しながらも死者は出さすに済んだものの、当然ながら閉店を余儀なくされました。また火気を扱う居酒屋だったこともあり、この店が出火原因などとする報道被害も発生したとのことです。
加えて、周辺マンションの窓ガラスが割れる、近隣240戸で停電が発生する、現場前の国道453号(平岸街道)がその後数日に渡り通行止めとなったため近隣の店舗も休業を余儀なくされたり路線バスも迂回運行を余儀なくされるなど、市民生活に影響を及ぼす二次被害も発生しました。
倒壊した2棟の建物は事故後速やかに解体され、隣のマンションの修繕が済んだ後、跡地にこのクリフサイドビルが建てられました。